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介護休業給付金の申請方法|知っておきたい条件と金額計算
家族を介護するための休業中、経済的な不安を軽減するための制度が介護休業給付金です。
本記事では、介護休業期間や給付金額の計算方法を含め、申請の流れをわかりやすく解説します。
介護休業給付金とは?
介護休業給付金は、雇用保険の被保険者が家族の介護を理由に休業する際、一定の条件を満たすことで受け取れる給付金です。
この制度は、介護を理由に収入が減少しても生活を支えるために設けられています。
対象となる介護休業期間と家族の範囲
介護休業期間
- 同一の家族につき通算93日(3回まで分割可能)。
- 必要に応じて期間を調整しながら取得可能です。
対象となる家族
次の家族が対象となります:
- 配偶者(内縁関係を含む)
- 父母・配偶者の父母
- 子
- 同居かつ扶養している祖父母・兄弟姉妹・孫
例:あなたの両親が要介護状態となり、日常的なサポートが必要な場合、この制度を利用することで仕事を休んで介護に専念できます。
給付金を受け取る条件
受給資格
- 65歳未満の雇用保険被保険者であること。
- 介護休業開始前の2年間で賃金支払基礎日数が11日以上の月が12か月以上あること。
支給要件
- 休業期間中も被保険者資格を継続していること。
- 支給対象期間内の就業日数が10日以内であること。
- 給与額が8割未満に減少していること。
介護休業給付金の計算方法
給付金額は次のように計算されます
計算例
月収が30万円の場合:
- 休業開始時賃金日額:30万円 ÷ 30日 = 1万円
- 支給日数:30日
- 給付金額:1万円 × 30日 × 40% = 12万円
このように、休業中でも一定の収入を確保できます。
申請の流れと必要書類
申請ステップ
- 休業開始後、事業主に「介護休業給付金支給申請書」を依頼。
- 必要書類を揃え、事業主経由でハローワークに提出。
- 審査後、指定口座に振り込まれます。
必要書類
- 介護休業給付金支給申請書
- 賃金台帳の写し
- 休業期間中の勤務状況証明書
- 事業主の証明書
注意点とポイント
- 申請期限は休業終了日の翌日から2か月以内。
- 給付金は休業期間ごとに支給されます。長期間にわたる場合は月ごとに申請が必要です。
参考リンク:厚生労働省:介護休業給付金について
参考リンク:沖縄県社会保険労務士会