「建設業の許可って、種類がいろいろあって正直よくわからない…」
そんなふうに思ったことはありませんか?
「一式工事」とか「専門工事」って言われても、実際にどんな工事がどっちなのか、自分がどちらに該当するのか迷ってしまいますよね。
でも、だからこそ大事なのが――
まずは基本的な種類を正しく知ることです。
この記事では、建設業の許可に関する「一式工事」と「専門工事」の違いやポイントを、初心者にもわかりやすくご紹介します。
一式工事とは?ざっくり言うと「全体のまとめ役」
一式工事は、大きな工事全体をマネジメントする立場です。
たとえば、
- 「ビルを建てる」
- 「橋をつくる」
- 「道路を整備する」
こんなプロジェクトの元請けとして、複数の業者をまとめる司令塔のようなポジション。
自社ですべての作業をやるわけではありませんが、全体を見渡して工事を管理する重要な役割です。
代表的な一式工事の例
- 建築一式工事:住宅や店舗、ビルなどの建設を全体的に請け負う
- 土木一式工事:道路、ダム、トンネルなどのインフラ整備
専門工事とは?特定の作業を専門的に行う職人の世界
一方の専門工事は、それぞれの工事分野に特化した業者さんが対象です。
例えば、
- 配管だけを行う「管工事業」
- 電気だけを扱う「電気工事業」
- 壁や天井の仕上げをする「内装仕上工事業」など
それぞれに必要な技術や経験があるため、別々の許可が求められます。
主な専門工事の例(全29業種)
- 電気工事業
- 管工事業
- 塗装工事業
- 鋼構造物工事業
- とび・土工・コンクリート工事業
- 解体工事業(平成28年から独立)
解体工事の取り扱いに注意
以前は「とび・土工工事」に含まれていた解体工事ですが、平成28年6月1日から独立した業種となりました。
そのため、解体工事だけを行う場合は、「解体工事業」の許可が必要です。
知らずに「とび・土工工事」で対応していると、違反になってしまうケースもあるので注意が必要です。
許可を取るにはどうしたらいい?
まずは、あなたの会社がどのような工事を請け負っているのかを見極めることが大切です。
- 建築や土木全体を請け負う ~ 一式工事
- 特定の作業だけを請け負う ~ 専門工事
そして、それぞれの工事に対応した建設業許可を取得しましょう。
なお、どの許可が必要か迷った場合は、行政庁に確認するか、行政書士などの専門家に相談すると安心です。
よくある質問とアドバイス
Q:一式工事の許可があれば、専門工事もできるの?
→ 基本的には、専門工事を単独で請け負うには、該当する専門工事の許可も必要です。
Q:元請けじゃなくても許可は必要?
→ 元請・下請にかかわらず、一定金額以上の工事を請け負う場合は許可が必要です。
まとめ:建設業の種類を理解して、正しいスタートを!
建設業許可の第一歩は、「自分がどんな工事を請け負っているか」を整理することです。
- 一式工事 ~ プロジェクト全体をまとめる管理型
- 専門工事 ~ 各分野のプロが活躍する技術型
それぞれに対応する許可の種類があるので、最初の判断がとても大事です。
「なんとなく」で申請すると後からトラブルになることも…。
申請内容が合っていないと、最悪の場合は許可の取り消しや、業務停止などのリスクにつながることもあります。
参考リンク:建設業許可についての詳細情報
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