個人事業主の無限責任とは?
無限責任とは?
個人事業主は「無限責任」を負います。無限責任とは、事業と個人のお金の区別がなく、すべて事業主個人として責任を負わなければならない状態のことを指します。
個人事業主の場合、事業用のお金の出入りとプライベート用のお金の出入りを同じ「財布」で管理することになります。そのため、銀行から事業用資金を借りる場合も個人名義での借金となります。
例えば、事業がうまくいかずに借金を返済できない場合でも、個人の財産を使って返済しなければなりません。また、仕事上のトラブルで損害を負った場合もすべて自己責任となります。
個人事業は開業が比較的簡単ですが、すべての責任を自分一人で負うことになるため、リスクが大きい面もあります。
- 無限責任のポイント
- 事業用と個人用のお金の区別がない
- 借金や損害賠償もすべて個人の責任
- 自己財産を失うリスクがある
会社設立の場合の有限責任とは?
有限責任とは?
株式会社や合同会社の場合、事業用のお金の出入りは「会社の財布」、経営者や出資者のプライベート用のお金の出入りは「個人の財布」で管理します。つまり、会社と個人のお金は明確に分けられています。
例えば、銀行から事業用資金を借りる場合は、会社としての借金となります。万が一事業で失敗し、借金を返済できなくなった場合は、会社の資産を売却して返済しますが、個人の財産は守られます。
ただし、経営者が銀行借入時に連帯保証人となっている場合、その借金の責任を負うことになります。また、仕事上のトラブルで損害を与えた場合も、法人としての会社が償う責任を負います。
- 有限責任のポイント
- 会社と個人のお金は明確に区別される
- 借金は会社が負うため、個人の財産は基本的に守られる
- 連帯保証人になる場合は、個人としても責任を負う可能性あり
まとめ
- 個人事業主の無限責任
- 事業と個人の責任が区別されないため、リスクが大きい。
- 借金や損害賠償もすべて個人で負担しなければならない。
- 会社の有限責任
- 事業と個人の責任が分かれているため、リスクが少ない。
- ただし、連帯保証人になる場合は個人の財産もリスクにさらされる。
開業する際は、個人事業と会社設立のどちらが自分に合っているのか、リスクと責任の違いを理解して選択することが重要です。個人事業は開業が簡単ですが、リスクが大きくなる場合があります。一方、会社設立は手続きが必要ですが、リスクを限定することが可能です。
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参照リンク:法務省