NPO法人とは?特徴や設立条件、手続きを分かりやすく解説
「人の役に立つことがしたい」「地域のために行動を起こしたい」そんな想いを形にできる方法のひとつがNPO法人です。
とはいえ、「NPO法人って何?」「どうやって作るの?」と疑問に思っていませんか?
そこで今回は、初めての方でもわかるように、NPO法人の特徴や設立方法をやさしくご紹介します。
NPO法人の特徴とは?
NPO法人(特定非営利活動法人)は、社会のために活動したい人たちが作る団体です。
大きな違いは、「もうけ(利益)をメンバーに分けることができない」という点です。
たとえば、活動の中でお金が入ってきても、それを使うのは団体の目的のためだけ。個人のために使うことはできません。だからこそ、信頼される活動として認められているのです。
そのため、利益を目的とせず、人や地域の役に立つことを第一に考える方に向いている法人といえます。
NPO法人の活動内容は?
NPO法人は、国が定めた20の活動のどれかに取り組みます。たとえば:
- 病気やけがで困っている人を助ける活動(保健・医療・福祉)
- 自然を守る活動(環境保全)
- 地域の安全を守る活動(地域安全)
- 海外の人と助け合う活動(国際協力)
- 男女が平等に活躍できる社会を目指す活動(男女平等)
このように、身近な困りごとから世界規模の課題まで、幅広いテーマに取り組むことができます。
「人のためにできることがある」と思ったとき、NPO法人はその想いを行動に変えるチャンスです。
NPO法人を作るには?(設立の条件と手続き)
「よし、自分もNPO法人を作ってみたい」と思ったら、次のことを準備します:
設立に必要なこと
- 10人以上の仲間(社員)がいること
- ルールをまとめた書類(定款)を作る
- みんなで集まって会議(設立総会)を開く
手続きのながれ
- 必要な書類をそろえる(定款や設立趣旨書など)
- 県や市に認証をお願いする(申請)
- 認めてもらえたら、法務局で登記して「法人」になる
登記をすると、銀行口座を作ったり、団体名で契約を結んだりすることができるようになります。
気をつけたいこと|運営にも努力が必要です
NPO法人は作るだけでなく、「続けること」も大切です。たとえば:
- 毎年の活動内容を報告しないと、認証を取り消されることもあります
- 理事や監事などの人の構成にもルールがあります
- お金の使い方や会計処理も、しっかり行う必要があります
だからこそ、継続して活動できる体制や、事務を支える仲間も大切です。
「ちょっと大変そう…」と感じるかもしれませんが、それでも誰かの役に立ちたい気持ちがあるなら、きっと乗り越えられます。
まとめ|想いを形にするための第一歩
NPO法人は、社会のために何かをしたいと考える人にとって、とても力強いしくみです。
とはいえ、ルールが多く、不安になることもあるかもしれません。
そんなときは、一人で悩まずに、信頼できる人に相談してみてください。
「自分たちでもできるのかな?」「何から始めればいいの?」
そんな疑問があれば、まずは一歩、聞いてみることから始めましょう。
もしあなたの中に「誰かの役に立ちたい」「地域のために動きたい」という気持ちがあるなら、
その想いを行動に移すために、NPO法人という形を選ぶことができます。
あらかき行政書士事務所では、NPO法人の設立サポートも行っています。
あなたの優しい気持ちと行動を、しっかりと形にするお手伝いをいたします。
まずはお気軽にご相談ください。一緒に、最初の一歩を踏み出していきましょう。
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