この記事では、建設工事の具体的な内容について、中学生でも理解しやすいように簡潔に解説します。
工事内容ごとの特徴や具体例を交えながらご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【土木一式工事の内容】
土木工事とは、橋や道路などの構造物を計画・指導・調整して建設する工事を指します。これには、補修や改造、解体作業も含まれます。
- 例: 上下水道の工事では、以下のような分類があります。
- 公道下の下水道や処理場の敷地造成 → 土木一式工事
- 建物内の配管や小口配水管設置 → 管工事
- 上水道や下水処理場の設備築造 → 水道施設工事
ポイント
農業用水道や灌漑用配水施設は「水道施設工事」ではなく、「土木一式工事」に分類されます。
【建築一式工事の内容】
建築工事とは、建物を建てるための計画・指揮・調整を行い、実際に建設する工事です。ビルや住宅など、さまざまな建物に対応します。
- 例: 避難階段の設置工事
これは建物全体の構造にかかわるため、「消防施設工事」ではなく「建築一式工事」または「鋼構造物工事」に該当します。
【大工工事の内容】
大工工事とは、木材を使って建物や構造物を作る、または木製設備を取り付ける工事です。
- 仕事内容: 型枠工事や造作工事など。
ポイント
木を使った作業全般が大工工事に該当します。たとえば、建築物の木製ドアを取り付ける作業などが含まれます。
【左官工事の内容】
左官工事とは、建物や構造物の表面に壁土やモルタル、漆喰などを塗ったり吹き付けたりする工事です。
- 仕事内容:
- 左官工事
- モルタル工事
- 吹き付け工事
ポイント
防水モルタルを使った防水工事は「左官工事業」または「防水工事業」のどちらの許可でも実施可能です。
【とび・土工・コンクリート工事の内容】
とび・土工・コンクリート工事は、足場の組み立てから地盤改良、コンクリート施工まで幅広い工事を指します。
- 仕事内容の具体例:
- 足場工事、鉄骨組み立て工事
- くい打ち工事、くい抜き工事
- 地盤改良工事、盛土工事
- コンクリート打設工事
ポイント
たとえば、道路標識の設置は「とび・土工・コンクリート工事」に該当しますが、広告物の設置全般を請け負う場合は「鋼構造物工事」となります。
まとめ
- 土木工事: 橋や道路の建設など、インフラ整備に必要な工事。
- 建築工事: ビルや住宅の建設に関わる工事。
- 大工工事: 木材を使用した建物や設備の施工。
- 左官工事: 建物表面を整える作業。
- とび・土工・コンクリート工事: 足場設置や地盤改良、コンクリート施工。
建設工事はそれぞれに専門性があり、許可が必要な場合もあります。