女性の起業、増えています|数字から見るリアルな姿とこれからの課題
「いつか自分でお店を持ちたい」「好きなことを仕事にできたらいいのに」
そう感じたことはありませんか?
最近は、そんな想いを形にする女性がどんどん増えています。
自由に働きたい、資格を活かしたい、家庭と両立したい——その気持ちが、起業という一歩につながっているのです。
この記事では、最新の調査データをもとに、女性起業家の特徴やよくある悩み、そして今後の可能性について、わかりやすくお伝えします。
サービス業が4割以上!女性の起業業種に見える傾向
起業した女性のうち、約40%が「サービス業」でスタートしているというデータがあります。
とくに多いのは、美容系、飲食業、教育・スクール関係など。人と直接かかわるお仕事が中心です。
一方で、男性の同業割合は25.3%。
つまり、女性は男性よりもサービス業を選ぶ傾向が強いことがわかります。
さらに、開業時の従業員数は平均2.8人で、調査時点では3.5人に増加。
このことから、少人数から始めて、着実に成長している様子がうかがえます。
なぜ起業するの?一番の理由は「自由に働きたい」
起業に踏み出した理由で最も多かったのは、
「自由に仕事がしたかった」(52.3%)という回答です。
加えて、
- 資格や経験を活かしたかった(43.4%)
- 収入を増やしたかった(38.5%)
といった声も多く寄せられました。
また、「年齢や性別にとらわれずに働きたかった」(19.0%)や
「趣味や特技を活かしたかった」(16.8%)という回答も目立ち、自分らしさを大切にしたい女性が多いことが読み取れます。
開業費用は約744万円|男性よりもコンパクトなスタート
女性起業家の開業時の平均費用は744万円。
これは男性の平均947万円よりも、200万円以上少ない金額です。
また、資金の調達方法で多かったのは、
- 金融機関からの借入
- 自己資金(25.8%)
限られた資金の中で、無理せず堅実にスタートする姿勢が特徴的です。
女性が経営すると、女性の雇用も増える?
女性起業家のビジネスでは、従業員の約6割以上が女性という結果が出ています。
- 開業時:65.7%が女性従業員
- 調査時点:67.6%が女性従業員
つまり、女性が働きやすい環境を女性自身がつくっている、とも言えるでしょう。
同じ立場だからこそ分かる配慮が、職場に活かされているのかもしれません。
困りごとのトップは「お金」と「お客さん」
開業時も現在も、課題として最も多かったのは資金調達と顧客開拓です。
- 資金繰り:開業時53.2%、現在35.2%
- 顧客・販路の開拓:開業時43.2%、現在48.0%
とくに、起業後しばらく経ってから「お客さんが増えない…」と悩む声が目立ちます。
さらに、家事や育児、介護との両立も大きな課題。
12.5%の女性が「家庭とのバランスに苦労している」と回答しており、女性ならではの壁があることも見えてきます。
起業した女性の7割が「満足している」
では実際に、起業して良かったと感じている人はどれくらいいるのでしょうか?
- かなり満足:28.2%
- やや満足:41.4%
→ 合計69.6%が「満足」と回答
起業してからの苦労はあっても、「やってよかった」と感じている女性が多いというのは大きな希望です。
ただし、「思ったより収入が少ない」といった声もあり、継続的な収益の確保がこれからの課題となりそうです。
あなたにもできるかも?女性起業という選択肢
女性起業の実態をデータで見てみると、
「自由に、自分らしく働きたい」という想いが行動に変わり、社会に新たな価値を生み出していることが分かります。
小さく始めて、無理なく進めるスタイルは、これからの時代にもぴったり。
とはいえ、お金やお客さん、家庭とのバランスといった悩みはつきものです。
しかし、一歩を踏み出した先にしか見えない景色が、きっとあります。
もし今、少しでも気になる気持ちがあるなら…
あなたの起業の可能性、考えてみませんか?
【引用元:女性による新規開業の特徴】