NPO法人を作りたいあなたへ|はじめてでもわかるやさしいガイド
「社会のために何かしたい」「誰かの役に立ちたい」
そう思ったことはありませんか?
その想いを形にできるのが、NPO法人(特定非営利活動法人)です。
たとえば、地域の清掃活動や災害支援、子育て支援など、多くの分野でNPO法人は活躍しています。
この記事では、初めての方でもわかりやすいように、NPO法人の設立方法を3つのステップで解説します。
ステップ1:まずは準備(目安:1〜3カ月)
① どんな団体にするか決める
はじめに、「どんな活動をするのか」「どんな社会課題を解決したいのか」を考えます。
- 活動の目的は?
- どんな活動内容にする?
- メンバーは誰と?(最低10人の正会員が必要)
- 必要な費用や資金源は?
② 書類を準備する
次に、NPO法人設立に必要な書類を整えます。
- 設立趣旨書(団体の目的をまとめたもの)
- 定款(団体のルール)
- 役員名簿
- 事業計画書(今後2年間の活動計画)
なお、これらのサンプルは多くの都道府県のホームページからダウンロード可能です。
③ 設立総会を開く
その後、集まったメンバーで役員を決めたり、定款を承認したりします。
カフェやオンラインでの開催もOKです。
このときの議事録(会議の記録)は必ず作成しておきましょう。
④ 書類を役所に提出する
準備が整ったら、都道府県の担当窓口に書類を提出します。
ここから、次のステップである「申請と認証」に進みます。
ステップ2:申請して認証を受ける(目安:4カ月)
① 縦覧(2カ月)
提出した書類は、一般に公開されます。
この期間中に「この団体は問題ないか?」という社会的チェックが行われます。
② 認証審査(約2カ月)
縦覧が終了すると、役所が書類を審査します。
その結果、問題がなければ「認証」を受けることができ、NPO法人の設立準備が整います。
ステップ3:登記して法人としてスタート(目安:2週間)
① 法務局で登記する
認証を受けたら、2週間以内に法務局で登記手続きを行います。
これが完了すると、法人としての効力が発生します。
② 都道府県に報告
さらに、登記が完了したら、都道府県にその旨を報告しましょう。
これでNPO法人としての活動が正式にスタートできます。
設立時の注意ポイント
- 設立には最低4カ月はかかるため、活動開始時期にあわせて計画的に進めましょう。
- 最低10人のメンバー(正会員)が必要です。
- お金の計画も大切です。助成金・寄付・会費など、どうやって運営資金をまかなうか考えておきましょう。
- 都道府県によって細かなルールが異なる場合があります。したがって、最新情報は各自治体の公式サイトで確認しましょう。
まとめ:想いを「法人」という形に
NPO法人は、「準備 → 申請 → 認証 → 登記」の流れで設立することができます。
もちろん、時間や手間はかかりますが、「社会のために何かしたい」という気持ちをしっかり形にできる仕組みです。
地域の課題解決に取り組みたい方、人の役に立ちたい方は、ぜひ前向きにチャレンジしてみてください。
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