法人合併したら許可はどうなる?|風俗営業のルールと再申請の流れをやさしく解説
「スナックの営業を法人で続けたいけど、合併しても許可ってそのまま使えるの?」
「前の会社が持っていた営業許可、合併後に引き継げるのかな?」
そんな疑問を感じている方へ。
実は、風俗営業の許可は“営業者そのもの”に与えられるもので、法人の合併があると状況が変わってきます。
この記事では、風営法第7条〜第7条の3をもとに、法人合併と風俗営業許可の関係をわかりやすく解説します。
合併しても前の許可は使えない?
答えは基本的に「いいえ」です。
風俗営業の許可は、特定の会社や個人に対して出されるものなので、
たとえ営業の内容が同じであっても、法人が変われば許可も無効になります。
たとえば次のようなケースです:
- A社(営業許可あり)とB社が合併
- B社が存続し、A社が消滅
この場合、A社が持っていた営業許可はA社の消滅とともに効力を失うのです。
合併とはどういうこと?
そもそも法人の合併とは、複数の法人が1つになること。
- 「吸収合併」= 一方の会社が消えて、もう一方が残る
- 「新設合併」= 両方の会社が消えて、新しい会社ができる
どちらにしても、元の会社が消滅する場合は許可も一緒に消えるというのが原則です。
風営法第7条ではどう書かれている?
風営法第7条には、次のように記載されています。
法人が合併した場合、消滅した法人の営業許可はその効力を失う。
つまり、「法人=営業の主体」が変われば、許可もなくなるという考え方です。
合併後も営業を続けるには?
合併後もお店を営業したい場合は、新しくなった法人で許可を取り直す必要があります。
申請には次のような準備が必要です
- 合併後の法人名義での申請書作成
- 店舗の図面・賃貸契約・使用承諾書などの確認
- 合併登記完了の書類(登記事項証明書など)
「えっ、また最初から?」と思うかもしれませんが、
これは地域の治安や安全の観点から、営業する法人を一つずつ審査するという考えに基づいています。
許可の引き継ぎはできないの?
残念ながら、風営法上では許可の引き継ぎは認められていません。
つまり、
- 合併で法人が変われば
- 旧法人の許可は無効になり
- 新法人で新たな申請が必要
というのが基本的なルールです。
「前の会社がOKだったから大丈夫」と思わずに、きちんと新たに申請しましょう。
合併時のチェックポイント
手続きをスムーズに進めるためには、次の点を事前に確認しておくと安心です。
- どの会社が存続し、どの会社が消滅するのか
- 店舗の名義・契約内容はそのままで問題ないか
- 合併登記は完了しているか
- 誰が営業責任者になるのか明確か
専門家に相談すると安心です
合併が関わる風俗営業の申請は、書類の準備や警察との調整も含めて非常に複雑です。
- 書類の内容確認
- 流れの整理
- 警察署との対応
これらを行政書士に依頼することで、ミスなく、時間をムダにせず進められるメリットがあります。
まとめ|合併後の営業は新しい許可が必要です
法人の合併によって会社が変わった場合、旧法人の風俗営業許可は無効となります。
- 合併後も営業するなら、新法人で再申請
- 引き継ぎは原則不可
- 書類や流れが複雑な場合は専門家へ相談
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