スナックの営業許可が取り消される理由とは?|風営法第8条に基づく注意点をやさしく解説
「許可をもらったけど、そのあと取り消されることってあるの?」
「ちゃんと営業しているつもりだけど、知らないうちに違反してないかな?」
そんな不安を感じている方へ。
風俗営業許可は、一度もらえば永久に使えるわけではありません。
実は、一定の条件に該当すると、警察(公安委員会)の判断で取り消されることがあるのです。
この記事では、風営法第8条に基づいて、「スナックの営業許可が取り消される主な理由」と、
取り消されないために気をつけるポイントをやさしく解説します。
そもそも営業許可が取り消されるってどういうこと?
まず前提として、風俗営業の許可は「法律やルールを守って営業する」という条件のもとで出されています。
ですが、申請に不正があったり、営業者がルールに反する行為をしたりすると、
警察の判断で許可を取り消され、営業できなくなることがあります。
実際、このことは風営法第8条にしっかりと定められたルールです。
営業許可が取り消される主な理由(4つのパターン)
1. 不正な申請をしていた
たとえば、申請時に以下のようなことがあると問題になります。
- 経歴を偽っていた
- 図面や店舗情報に虚偽があった
- 別の人の名義で申請していた
こうした「ウソをついて許可を取った」ケースは、
あとから発覚すると即座に取り消し対象になります。
2. 許可の資格がなくなった(欠格事由に該当)
続いて、許可をもらったあとでも、次のような状態になると取り消されることがあります。
- 暴力団など反社会的勢力との関係が生じた
- 法律違反で処分を受けた
- 未成年が営業責任者になってしまった
- 破産して復権していない
つまり、「営業を任せておくのが不安」と見なされると、
許可は取り消される可能性があるということです。
3. 長期間営業していない
また、以下の2つのケースも要注意です:
- 許可取得後6か月以内に営業を始めていない
- 営業後、6か月以上お店を開けていない
たとえ理由が「改装中」や「人手不足」だったとしても、
実際に営業していなければ営業の意思がないと判断されて取り消しの可能性があります。
4. 3か月以上連絡が取れない
さらに、警察からの連絡に応じなかったり、所在が不明になってしまうと、
「営業を放棄した」と見なされることがあります。
- 電話や郵便が届かない
- 登記された住所に誰もいない
- 警察からの通知に反応がない
このような状態が3か月以上続くと、許可は取り消される恐れがあります。
許可が取り消されたらどうなる?
許可がなくなると、スナックの営業は即中止です。
また、以下のようなリスクも伴います。
- 無許可営業とみなされて処罰対象に
- 再申請までに時間がかかる
- 地域の信頼や評判が下がる
特に一度取り消されると、再取得が難しくなるケースもあるため注意が必要です。
うっかり違反でも取り消しになることがあります
「悪意はないのに取り消された」というケースもあります。
たとえば:
- 店舗名を変えたのに届け出を忘れていた
- 店長が代わったが報告していなかった
- 営業を半年以上休んでいた
このように、手続きを怠っただけでも違反になることがあります。
だからこそ、小さな変更でも警察に相談・報告することが重要です。
許可を守るために気をつけたいポイント
営業許可を維持するには、以下のような対応を心がけましょう:
- 責任者や営業内容に変更があったら、速やかに届け出る
- 休業する場合は「休止届」を提出しておく
- 書類や登記内容は定期的にチェックする
- 警察や行政からの通知にはすぐに対応する
その結果、トラブルを防ぎながら安心して営業を続けることができます。
不安があるなら、専門家に相談を
「この変更って警察に報告すべき?」「うちの場合も取り消される?」
そんな不安がある方は、行政書士に相談することでスムーズに対応できます。
那覇市・沖縄南部でスナック営業をしている方を対象に、
あらかき行政書士事務所が許可維持のアドバイスや手続きの代行を行っています。
まとめ|許可を大切に守ることが営業継続のカギ
営業許可は「取り消されないように守る」ことがとても大切です。
- 不正な申請は絶対NG
- 欠格事由にあたらないように注意
- 営業を止めるときは適切な手続きが必要
- 警察との連絡が取れる状態を保つ
「もしかして…」と気になることがあれば、早めに確認しましょう。
営業の安心と継続のために、あらかき行政書士事務所が全力でサポートいたします。